美大生のための写真講座 by PhotoSepia

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zoom RSS 自分の表現したい写真を撮るために

<<   作成日時 : 2009/02/25 09:16   >>

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 何のために写真を撮るか。もちろん人様々ですが、飯を食うために撮るとか、記念に(記録として)残しておきたいとか、撮ってくれと言われたから撮るというような写真そのものが目的ではない目的はちょっと取り敢えず置いておき、撮る衝動的なものを考えてみたのです。
 美しいから残しておきたいとういのは一番よくありそうです。この種のものでも、色的に美しいものと、絵的に美しいものがあると思います。少なくとも、白黒写真の時代は、絵的に美しいというのが主体だったはずです。光の造形というようなものでしょうか。

 面白いから残しておきたいというのもありそうです。人の表情など、心の内面が顔に出てきたものは撮りたいという衝動に駆られると思います。顔の表情だけではなく、体の表情というものもありそうです。一瞬の表情というものは、やはり絵ではなかなか描ききれないと思います。写真ならではの世界なのだと思います。
 訴えたい写真というのもあります。報道写真はこの典型でしょう。もちろんその中には美しさもあれば、面白さもあると思いますが、それ以上に何かを訴えたいという衝動があると思うのです。

 そういったことを少し意識しながら、どうやったら自分の表現したい写真が撮れるかということを今後書いてみたいと思います。そういうこともあって、いままでカメラの使い方をいろいろお話してきたわけです。なぜかというと、思ったように表現するには、それなりの技術が必要になるからです。
 カメラというのは、基本的に絞りとシャッター時間の組み合わせです。だから、これらをいろいろ変えてとればいつかは思ったような写真が撮れると思うものです。しかし、実際は、そうはいかないのです。その理由は人間の目とカメラの違いです。

 人間の目をカメラにたとえたことがありました。構造的には非常によく似ています。しかし、根本的に違うところがあります。それは人間の目は脳の中のイメージを見ているということです。カメラは、レンズを通して、フィルムやセンサーに写しています。しかし、人間の目は、網膜まではほぼカメラと同じと考えてよいと思いますが、そのあとが違うのです。人間の目はものを認識できる角度というのは比較的狭いのです。たとえば、このブログをご覧になっていて、今ご覧になっている特定の文字に注目してください。そして、目を動かさずにいま注目している字の3センチ左か右にある字が読めますか? 目を動かしてはダメですよ。おそらく大半の人は読めないと思います。人間の目はカメラと同じ領域を見ようとした場合、眼球をあっちこっちに向けて全体像を見ているのです。そして、写真のような一枚のイメージを頭の中で合成しているのです。これはどういうことかというと、明るい所をみた時は瞳孔を小さくし、暗い所を見たときは、瞳孔を開いて見ています。そして、それらの画像を頭のなかで合成してしまい、そのイメージに基づいて美しいとか、面白いとか感じているのです。カメラで同じことをやろうとすると、いろいろな露出でとった写真を、フォトショップのような画像処理ソフトを用いて合成するということになります。人間の見たイメージは瞳孔の開閉のみのいろいろなイメージの合成だけではないと思われます。脳の中で複雑な処理をしてイメージを作っているはずです。カメラで特定の絞りで撮った写真がリアルなイメージとすれば、人間の感じるイメージは、網膜が作ったリアル(現実)なイメージではなく、そこから後の脳細胞が作ったバーチャル(仮想)なイメージなのです。だから、カメラで撮った写真と自分のイメージが合わなくなるのです。
 だから、一回のシャッターで撮った写真を、自分の見たイメージに合わせるというのはそう簡単ではないはずです。折角とった写真が見たイメージとずれてしまうのです。逆の表現をすれば、それが面白いということもあるわけです。

 これからは、どうやったら自分のイメージ通りの写真を撮ることができるかということを、一緒に勉強して行きたいと思っています。私がそういうことをすべて知っているということではありません。良い写真の中に隠されているものを引っぱりだしてみて、自分の写真を撮る時の参考にしようということです。

 写真を上手く撮る能力を持った人がプロの写真家だと思います。上手くというのは、技術的に上手くということだけではなく、人に訴える写真を上手く撮れるということも含めてです。それは、他人が真似をしようとしてもなかなか難しいことです。だからプロの写真家が存在し得るのだと思います。その為には、いろいろ苦労をして能力を身につけてきたのでしょうから、簡単に真似などできるはずがありません。ただ、被写体を自分のイメージ通りに写したいという欲望は誰でも持っていると思います。そのための技術であったり、考え方のようなものを書いて行けたらよいと思っています。少し大げさな言い方かもしれませんが写真家の持っているものが『暗黙知』であるとするなら、その一部でも『形式知』にすることができればよいと思っています。

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