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zoom RSS 主題の何に惹かれたかを考える

<<   作成日時 : 2009/03/09 11:46   >>

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 主題をめいっぱいに入れるという話をしました。その前に、ひとつ考えておかねばならないことがあります。自分がなぜその主題に惹かれたのかということです。
 色の美しさ、大きさ、形、華やかさ、やさしさ、ほほえましさ、悲しさ、寂しさ、勇ましさ、おそろしさ、楽しさ、うれしさ、不思議さ、すがすがしさ、あたたかみ、ひょうきんさ、重々しさ、りりしさ、おしとやかさ、たくましさ、騒々しさ、忙しさ、・・・
 まだまだいっぱいあると思います。そして、自分が惹かれた主題の中に、上の『〜さ』のどれが入っているかというのを考えてみることだと思います。
 これは、絵画でも、小説でもなんでも共通していることだと、私は思います。そしてその『〜さ』加減をどうやったらうまく表現できるのかということになると思います。人間の目と違って、表現できるのは、限られた四角の枠の中です。だから、見た通りに表現するというのも一つの方法でしょうが、もっと強く表現できる方法があるのなら、そうした方が良いと思います。むしろ、限られた枠の中だからこそ表現できるというのが写真の世界なのではないでしょうか。枠というのは、枠の外に思いを馳せる境界でもあるし、枠の外の世界を排除する手段でもあるわけですから、その枠をどうやって使うかということがポイントだと思います。
 上で述べたようなことは、一種の脚色かもしれません。そのためには、撮る技術も必要でしたから、いままでいろいろ説明してきました。でも、技術だけでは絵画も描けないし、小説も書けないのと同じで、写真も技術があればよい写真が撮れるということではないのでしょう。
 基本的には何を表現したいかというマインドでしょう。撮る瞬間にも感じていてほしいし、撮ったあとに選んだり、トリミングをしたりする時にも考えていてほしいことです。写真は、露出とフレーミングだけで決まってしまいます。もちろん、いろいろ修正してもっと豊かな表現を出すということもできますが、それはどちらかというと、特殊なケースです。
 なぜ何を表現したいかということを考えることが必要かというと、それが、フレーミングと露出に影響するからです。そこから先が腕の世界(技術・技能)になるのですが、目的がはっきりしてなければ、いくら技術や技能を身につけても発揮できないのです。
 問題は、何に惹かれたかということを自分で見つけることですが、これは感性の問題ですから、ここで書けるものでは無いと思います。感性は磨くしかないと思います。何かがそこにあって、それに気が付くということが感性ですから、感性を磨くには先ず見つけようと思ってみることではないのでしょうか。

 最後に例を示しておきます。
画像

写真@

画像

写真A
画像

写真B

 周囲の状況と違って、突然高い杉の木が現れたので、面白いと思って撮りました。(わざと暗くしてますが、ここではその説明は省きます。)今までの説明で、目いっぱいの画面に入れるという話をしました。その写真が写真Bです。@とAは、目いっぱいではありません。しかし、この写真は木を撮るのが目的ではありませんでした。周囲の光景とは異質な木の生え方が面白かったのです。『異質さ』です。ですから、周りの状況を写真に入れたかったのです。Bの写真は、『異質さ』は伝わってきません。
 もうひとつ写真Aと@を比べてみてください。どうお感じになるかは人さまざまかもしれませんが、木の高さの感じが違っていませんか。@の写真の方が高いように感じます。理由は空のスペースです。先にも述べましたように、周囲と異質な感じというのは高さが重要な役割をしています。ですから、『高さ』を強調したいのです。
 高いものを撮るときに、空が入ります。空をたくさん入れると、高さが感じられなくなるのです。天まで届くという表現をよく使いますが、空がたくさんあると、天までまだ距離があるということになります。空の高さが目立ってしまうのです。山を撮るときも同じ要領です。山の高さ、壮大さを表現するには、空を狭くすることです。これは一種の技術(テクニック)かもしれません。

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