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zoom RSS コンパクトカメラは背景がボケない・・その理由

<<   作成日時 : 2010/09/27 20:15   >>

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 一眼カメラとコンパクトカメラではボケ味に差があるということになっています。それが、一眼カメラのセールスポイントにもなっています。つまり、一眼カメラは背景のボケを出しやすいので、プロの撮った写真のようになるというわけです。

 では、なぜコンパクトカメラは背景がボケないのでしょう。
 カメラには被写界深度というものがあります。ある物体に焦点を合わせたとき、その前後のどの範囲までが、ボケを発生させない範囲かということです。この被写界深度というのは、レンズのF値が同じであれば、ほぼカメラの撮影倍率の2乗に反比例します。撮影倍率が1倍のレンズに対し撮影倍率が5分の一のレンズでは被写界深度は25倍になるということです。撮影倍率というのは、レンズからフィルム(又はCCD)までの距離bをレンズから被写体までの距離aで割った値です。
画像


 同じ被写体を同じ位置から一眼とコンパクトで写した場合で考えてみます。同じ被写体を同じ位置から写していますから、aの値は同じです。一眼はbの値は数十ミリから数百ミリになることがほとんどです。一方コンパクトカメラでは、数ミリから望遠側でせいぜい20から30ミリ程度でしょう。つまり、撮影倍率という点ではコンパクトカメラの方がかなり小さくなるのです。同じ大きさの被写体を一眼カメラの数分の一の大きさのCCDに写すのですから、当然です。

 上でも述べたように撮影倍率の2乗に反比例して被写界深度が決まるのですから、コンパクトカメラは被写界深度が深くなるのです。例えば一眼の倍率が1/20倍(=0.05倍)だっとします。コンパクトならおそらく1/100倍(0.01倍)くらいです。つまり、被写界深度ではそれぞれの二乗に反比例しますので、400対10000、つまりコンパクトの方が25倍被写界深度が深くなるということです。

 被写界深度というのはボケの逆数です。深度が深いというのは焦点位置からずれた像のボケが少ないということです。つまりボケは撮影倍率の二乗に比例するということになるのです。これは計算でも簡単に導きだせるのですが、ここでは省略します。ここで注意すべきことは、このボケ量は、センサー上でのボケ量ということです。同じサイズのプリントにした時のボケではありません。上でも述べたようにコンパクトカメラは撮影倍率が小さいのでボケは小さくなります。しかしセンサーも小さいのでボケの大きさが五分の一になっても、センサーの大きさが5分の一なら相対的にボケは同じということになります。写真に写った時は同じボケ量になるのです。ところがボケは撮影倍率の2乗に比例しますので、センサーの大きさの比率よちもさらにボケが小さくなるということなのです。

 このように背景ボケ(焦点位置からずれた像のボケ)は、一眼に比べてコンパクトでは少なくなってしまうということがおわかり頂けたと思います。

 ここまでの議論で、ひとつ分ったことがあります。最近はやりのミラーレスのことです。ミアラーレスは、一眼レフからミラーをなくし、レンズと撮像素子の間の距離を縮め、カメラも小型軽量にしているのですが、その意味ではコンパクトに近づいているのです。つまり、小型化されたミラーレスは大型の一眼に比べて背景のボケが少なくなるということです。とは言ってももコンパクト程撮影倍率を小さくしているわけではありませんので、一眼なみのボケ味が出せるということでしょう。

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