アクセスカウンタ

zoom RSS テーマ「スキャン」のブログ記事

みんなの「スキャン」ブログ


写真入力に適したスキャナー(6) スキャナーのゴミに対する特性

2012/01/05 11:25
 スキャナーで入力する際に必ず問題になるゴミの影響について以下に説明します。

 まず、ドキュメントスキャナーの場合ですが、ゴミの影響は無視できません。 もともと、紙をローラーで搬送してスキャンするわけですから、写真からゴミが落ちやすいのは当然です。 また、ゴミを綺麗に清掃して写真をセットしない限り写真についたゴミがスキャナーに入ってしまいます。 このことはフラットベッドでも同じですが、ゴミの影響の出方が異なります。  ドキュメントスキャナーの場合、細いスリットで写真を搬送しながら読取るわけですから、 このスリット上にゴミが付着すると、画像にスジが入ってしまうのです。 この例を下の写真に示しておきます。
画像


 写真の中に横一線のスジが入っています。これがスリット上に付着したゴミによるスジです。 一方スジの上側にドット上の白い点や糸くずのようなものがあります。これは、写真の上に付着したままスキャンされたゴミです。

 ドキュメントスキャナーではこのようにゴミが2種類の出方をします。 従って、頻繁にスリットのガラス面を清掃する必要があるのです。

 一方フラットベッドスキャナの場合は、 点状のゴミ画像(ゴミの形がそのまま画像に表現される)のみとなります。写真にゴミが付いても、スキャナのガラス面に付いても結果は同じです。 ガラス面の清掃は当然必要ですが、清掃のしやすさという意味では、フラットベッド スキャナの方が容易です。ドキュメントスキャナの読取り面は、外部に露出しておりませんので、 カバーを開いて清掃する必要があります。

 もうひとつ注意しておかねばならないのは、ドキュメントスキャナには一般的にゴミ除去機能は備わっておりません。スキャンニングする対象がドキュメント主体ですので、 ゴミの除去の必要性が余りないのです。一方、フラットベッドスキャナーでは写真の入力はメインの入力対象であり、ゴミ除去機能(ソフトによる画像データ上での除去)が標準で搭載されております。 従って、小さなゴミであれば、ある程度はゴミの除去が可能です。(ドキュメントスキャナー付属のフラットベッドスキャナにはゴミ除去機能がついてないものもあります。)

 何れのスキャナーを用いたとしても、ゴミに対しては敏感に反応します。写真にゴミが付着した状態を目視で見た時より、スキャナーで取り込んだ画像の方がゴミは目立ちます。これは、スキャナーの照明方式に依存するものであり、避けられません。ゴミを排除してスキャンし、また、それでも残ったゴミは画像ファイルを加工して除去することが必要になります。

記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


写真入力に適したスキャナー(4)

2011/12/27 08:54
 前回CCDタイプのスキャナーとCISタイプのスキャナーの2種類があることをお話しました。そして、写真の入力用にはCCDタイプのフラットベッドタイプが良いということもお伝えしました。

 今回は、最初の2つのスキャナタイプ、即ちフラットベッドタイプとドキュメントスキャナータイプのそれぞれで、原稿のハンドリングに関する差からくるメリット、デメリットについてお話します。

 フラットベッドタイプは写真を読取り面(ガラス面)に載せてスキャンしますから、一枚ずつ手で写真を載せる必要があります(一部オートフィーダー対応の機種もありますが、写真用ではありません)。一方、ドキュメントスキャナタイプは、自動的に写真を一枚ずつ送ってくれますから、手間が省けます。

 しかし、ここで一つ注意しておかねばならないことがあります。それはドキュメントスキャナは、写真にキズが付きやすいということです。そもそもドキュメントスキャナは複数のドキュメントを効率よく入力するように出来ていますので、重送防止というのが非常に重要な機能になっています。この重送防止というのは、一度に2枚とか3枚のドキュメントが一緒に送られないようにすることです。
 この為、たとえ2枚同時に送られてもそれを引き剥がして一枚ずつ紙を送りこむように工夫されているのです。逆にこのことが写真にとっては好ましくない結果をもたらします。2枚一緒に送らないということは、2枚を接触させた状態で内一枚のみを送りこむわけですから間にゴミが入っていると、写真の表面にキズが入ってしまう可能性があるのです。
画像


 2枚の写真の間にゴミを入れて2枚でこすり合わせれば当然写真にキズが付きます。写真の表面は、ゼラチン質で覆われていますので、非常にきずが付きやすいのです。一旦キズが付くと次にスキャナで読み取った時にこのキズが見た目以上にはっきりと見えてしまいます。スキャナーは光の散乱を利用しているため、キズやホコリは目立ち易いのです。ローラで搬送するのですから、重送が無くてもきずが付きやすい構造です。従って、貴重な写真は、絶対にドキュメントスキャナーにはかけるべきではないと思います。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


写真入力に適したスキャナー(3)

2011/12/19 17:19
 前回お話した二種類のスキャナーとも読取りの為のセンサーに2種類のものがあります(計4種類のスキャナのタイプがあるということになります)。CCD(Charge-Coupled Device)タイプとCIS(Contact Image Sensor)タイプです。

 CCDタイプのセンサーは読取り幅が数十ミリ程度ですので、A4サイズの文書などはそのままでは読み取れません。従ってレンズやミラーを使って文書の画像を縮小してCCD上に像を作って読取ります。
画像


 一方CISタイプは別名密着型イメージセンサーとも呼ばれていますが、文書にセンサーを密着させて読取ります。従って例えばA4サイズの文書を読取るためにはA4サイズの幅の大きさのセンサーを用います。
画像


 このセンサーの差は、写真のデータ化には非常に大きな差になります。CCDタイプの場合は読取り面から写真が少し離れていても殆ど影響が出ません。2〜3ミリ程度離れても解像度が落ちるということは殆どありません。一方、CISタイプの場合は、元々密着させることが条件ですので、写真が読取り面から少し離れただけでボケてしまいます。大体±0.3mm程度しか余裕がありません。本来文書の読取りという目的で開発されてますので、それほと読取り位置がずれるということを想定していないのです。

 フラットベッドタイプのスキャナでは、通常は文書や写真は読取り面に置いたあと、カバーを閉じますから、カバーで読取り面に密着させることができます。しかし、アルバム写真のようなものになると、スキャナーより大きな原稿を読み取らせることになり、全面読取り面に密着させることは出来なくなります。(スキャナー読取り面の外周は、読取りガラス面より1〜2ミリ高くなっていますので、この外周に近い部分は原稿が読取り面から少し浮いてしまいます。)よって、フラットベッドスキャナーを採用される場合は、CCDセンサを用いたものを採用されることをお薦めします。

 ドキュメントスキャナの場合は、アルバム写真の入力は出来ません。バラ写真の場合は写真の搬送に用いるローラーで写真の位置をある程度固定しますので、読取り面から写真が大きく浮くことはありません。従ってCISタイプのスキャナーでも使えなくはありませんが、前回ご紹介したようなデータの品質を重視される場合は、好ましい選択とは言えません。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


写真入力に適したスキャナー(2)

2011/12/17 08:51
 前回ご紹介した2種のスキャナに関し、別の観点から比較してみます。

 ドキュメントスキャナは高速で入力することを求められています。大量の文書を少しでも早く読取る必要があるからです。従ってフラットベッドスキャナよりスキャン時間が短くなっています。もちろんフラットベッドスキャナも高速で読み取ることが望ましいのですが、それ以上に入力画像の品質を重視しております。ドキュメントスキャナが高速で入力するということは、光源が同じであればセンサに入る光エネルギーは少ないということですので、小さな信号を増幅して一定の画像を得るようにしていることになります。その分ノイズが多くなります。よって得られた画像の品質という意味ではドキュメントスキャナよりフラットベッドスキャナが優れているのです。また、私の経験ではドキュメントスキャナは写真のハイライト部分(明るい領域)やシャドー部分(暗い領域)で、諧調特性(入力の明るさに対する出力値の対応のことを指し、諧調特性が悪い場合、暗い部分や明るい部分で入力の値が変わってもそれに比例して出力が変わらない)が少し劣っている傾向があります。

 写真の入力においては、諧調特性は非常に重要です。と申しますのは、古い写真の場合、色あせが生じているものが多くありますので元々全体的に明るい方に偏っているケースが多くなります。また、元々露出が適正ではない写真も多く存在します。これを本来の出力(明るい部分は大きな出力、暗い部分はゼロに近い出力)に補正を行うと、諧調特性の悪いスキャナで入力するとスムースな諧調の変化が失われてしまう可能性があり、階段状の明暗変化になってしまいます。

 従って、読取り画像の品質を重視するのであれば、フラットベッドスキャナを選択すべきです。品質は二の次で、大量の写真を手早くデータ化したいということであれば、ドキュメントスキャナも選択肢の一つではあるということになります。

 次回は、スキャナのセンサの違いについて説明します。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


トップへ | みんなの「スキャン」ブログ

美大生のための写真講座 by PhotoSepia スキャンのテーマ/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる