アクセスカウンタ

プロフィール

ブログ名
美大生のための写真講座 by PhotoSepia
ブログ紹介
 旧フォトセピア日記の衣替えで、新たに『美大生のための写真講座』として再スタートしました。とある美大生から写真のことをもう少し知りたいという要望がありました。それが動機で書くことにしたわけです。美大生に限定したタイトルにした理由は、想定する美大生に理解してもらおうというつもりで書いているからです。もちろん一般の方に読んでいただくのは大歓迎です。

 従来のフォトセピア日記に書かれていたブログはこちらに移動しました。
 本ブログの情報の内容につきましては万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。万一この情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社及び情報提供者は一切の責任を負いかねます。
Copyright© 2006-2009 PhotoSepia All Rights Reserved.
help RSS

デジカメの画素数と解像度

2012/02/04 08:59
 デジカメの解像度は主に使用しているセンサーで決ります。従って、デジカメを購入するときに、何万画素のデジカメであるかということは購入する上での大きな条件です。

 ところで、例えば1200万画素のデジカメを購入したとして、本当に1200万画素の解像度があるのでしょうか? 1200万の画素があることは事実です。デジタルの画像も1200万画素出力されます。しかし、レンズも含めて被写体を1200万画素で正確に取り込んでいるかというとそうではないのです。それどころかレンズが理想的であったとしても、1200万画素で正確に取り込んではいないのです。

 どういうことかと申しますと、デジカメのセンサーは通常1つのセンサーしか搭載されておりません。しかし、カラー画像を出力しなければなりませんので、RGBの3原色カラーフィルターをセンサーに重ねているのです。
画像


 センサーを拡大すると上の図のようになっています。例えばP42という青の四角がありますが、これは青いフィルターを付けた一つの画素です。このような画素が1200万画素あるということです。ところが、デジカメの出力は上記のようにはなっておりません。各全ての画素が赤青緑の出力を出しているのです。つまり、P42の画素の出力は青だけではなく、赤も緑も存在するのです。どのようにしているかというと、周りの画素の情報から計算しているのです。(補間していると言います。)

 例えば、P42の画素の緑の出力は、P41とP32とP52とP43の4つの画素を使ってその平均を出力するというようなことができるわけです。あるいはP41とP43の二つの画素だけから平均を求めても良いわけです。
 この補間の計算方法はメーカ毎に異なっているようです。画質にかかわってきますので、各社のノウハウでしょう。

 ということで、P42の緑の出力は周りの画素の平均ですから解像度が落ちてしまうのです。どの程度落ちるかは補間の計算方法に依存します。大雑把に申し上げれば約半分程度の解像度ということになります。

 余談になりますが、上の図を見ていただいたお分かりかと思いますが、緑が半分で赤と青が四分の一しかありません。青と赤だけなら総数1200万画素のデジカメの解像度は300万画素ということになってしまいます。緑が多いのは、緑が一番人間の眼の分解能が高いからです。人間の目は、赤と青と緑を感知する細胞(錐体細胞)が別々に存在します。赤が細胞数(約6割)が一番多いのですが、カラーフィルター程赤、青、緑が綺麗に分離しているのではなく、赤と緑はほとんど重なっています。赤が少し幅広い波長を感知できるようになっているようです。広い波長の光を検出できるということは、逆に色の分解能が悪いということになります。青は錐体細胞の中の1割程度しか存在しませんので、空間的に分解能が低いのです。そういうことで、緑を多くすることで人間の目には高い分解能で見せることができるのです。このあたりの話は、人の個体差も結構あるようです。

 上で述べたカラーフィルターの配列は、ベイヤー配列と言われ、大半のデジカメの採用されている方式です。例外は、Foveonというメーカのセンサーがあります。これは、ひとつの画素でRGBを別々に検出できるようになっておりますので、非常に解像度の高い画像が得られます。シグマのカメラに搭載されています。(シグマのカメラの画素数が多いのは、1画素を3画素と計算するからです)。もうひとつの例外は、富士フィルムのカメラです。以前よりハニカム構造という方式を採用してましたが、つい最近発表されたX−pro1はランダム性の高い配列を用いています。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


マクロレンズ その1

2012/01/22 11:41
 近接撮影(いわゆる接写)のできるレンズをマクロレンズと言います。通常のレンズは縮小レンズです。マクロレンズは小さなものを写すのが目的ですから、なるべく倍率を高くして写すようにするわけです。倍率を高くとは言ってもせいぜい1倍(等倍)です。等倍というのは、レンズと被写体の距離がレンズとイメージセンサーの距離に等しいという条件です。つまり、レンズと被写体の距離が非常に近くに設定できるということです。これがマクロレンズを使う上での一番の特徴です。

 一方、小さなものを写す為には、解像度が必要ですから、なるべく明るいレンズが欲しいということになります。しかし、レンズのF値というのは焦点が無限遠に合っている場合のF値になります。ということは、等倍撮影の場合は、一番近いところに焦点を合わせるわけですから原理的にF値は半分程度に下がってしまうということです。下の図を見ていただくとおわかりかと思いますが、上が無限遠に焦点が合っている場合で、下が等倍の状態です。センサーに入射する光の角度が等倍では半分程度になってしまいます。F値2.6のレンズを等倍で撮影すると、F値は5程度に下がってしまうということになります。2.6であれば、センサー上で1.8ミクロン程度の解像度があるものが、等倍では3.3ミクロン程度まで下がってしまうということです。
画像

 とは言っても、フルサイズで2400万画素のカメラでは一画素の大きさが6ミクロン角ですから殆ど影響はないかもしれません。1600万画素のAPS−Cサイズのカメラでは、5ミクロン弱の画素サイズになりますので、選択するレンズのF値によっては少し影響がでる可能性があります。
 むしろ、F値が下がってしまうということで、それだけシャッター時間を長くしなければならないということの方が影響が大きいかもしれません。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


説明的な写真にしない方法

2012/01/14 12:01
 『説明的だ!』と言われることがよくありますし、そういう評論も良く見かけます。説明的という表現って、変な日本語です。辞書を引くと解説的となっています。私が想像するに、わかってしまう写真ということなんじゃないでしょうか。実用的な写真であれば説明的であることが重要です。面白い写真を撮ろうと思うのであれば、全て説明する必要はないのです。全て説明すると、見た人の思考がそこで止まってしまうわけですから、面白さがなくなってしまうのだと思います。そもそも面白いということがどういうことかというと、興味をひかれるということです。つまり、そこにこれは一体何なんだという要素があるから興味がわくのです。その写真を写した時に、興味をひかれたから写したわけです。その写す瞬間に、自分の興味の源泉を全て写真に入れてしまうと興味のわかない写真になってしまうのだと思います。

 写真というのは、そういう意味では引き算かもしれません。具体的な方法を示してみます。第一に、邪魔なものは排除します。これは解り易い引き算です。写っていても意味がないもの、邪魔なものが入れないようにします。邪魔なものは、見た人が気が散るので極力入れないことです。フレーミングやアングル、写す場所を変えて邪魔なものを排除します。ここまでは比較的に簡単です。

 その次に、何かを除去してみます。除去した時に除去する前と当然違いで出るのですが、面白くなるかならないかです。この段階が説明的になるかならないかの境目だと思います。

 一つの例として、下の写真があります(私の友人が撮った写真です)。
画像

この写真は私はとても面白い写真だと思います。ご存知の方も多いと思いますが、これはアルベルベッロの石積み屋根(トゥルッリ)に居たネコの写真です。この写真に建物の全景を入れてしまうとつまらない写真になってしまいます。明らかにアルベルベッロであることを説明してしまうわけです。また、全景が入ることでネコが相対的に小さくなってしまいます。撮影者が面白いと思ったのは屋根に居たネコであり、そんなところに居たという意外性が面白かったのだと思います。だから、そこだけを切り出すことで面白い写真になったのだと思います。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


写真入力に適したスキャナー(6) スキャナーのゴミに対する特性

2012/01/05 11:25
 スキャナーで入力する際に必ず問題になるゴミの影響について以下に説明します。

 まず、ドキュメントスキャナーの場合ですが、ゴミの影響は無視できません。 もともと、紙をローラーで搬送してスキャンするわけですから、写真からゴミが落ちやすいのは当然です。 また、ゴミを綺麗に清掃して写真をセットしない限り写真についたゴミがスキャナーに入ってしまいます。 このことはフラットベッドでも同じですが、ゴミの影響の出方が異なります。  ドキュメントスキャナーの場合、細いスリットで写真を搬送しながら読取るわけですから、 このスリット上にゴミが付着すると、画像にスジが入ってしまうのです。 この例を下の写真に示しておきます。
画像


 写真の中に横一線のスジが入っています。これがスリット上に付着したゴミによるスジです。 一方スジの上側にドット上の白い点や糸くずのようなものがあります。これは、写真の上に付着したままスキャンされたゴミです。

 ドキュメントスキャナーではこのようにゴミが2種類の出方をします。 従って、頻繁にスリットのガラス面を清掃する必要があるのです。

 一方フラットベッドスキャナの場合は、 点状のゴミ画像(ゴミの形がそのまま画像に表現される)のみとなります。写真にゴミが付いても、スキャナのガラス面に付いても結果は同じです。 ガラス面の清掃は当然必要ですが、清掃のしやすさという意味では、フラットベッド スキャナの方が容易です。ドキュメントスキャナの読取り面は、外部に露出しておりませんので、 カバーを開いて清掃する必要があります。

 もうひとつ注意しておかねばならないのは、ドキュメントスキャナには一般的にゴミ除去機能は備わっておりません。スキャンニングする対象がドキュメント主体ですので、 ゴミの除去の必要性が余りないのです。一方、フラットベッドスキャナーでは写真の入力はメインの入力対象であり、ゴミ除去機能(ソフトによる画像データ上での除去)が標準で搭載されております。 従って、小さなゴミであれば、ある程度はゴミの除去が可能です。(ドキュメントスキャナー付属のフラットベッドスキャナにはゴミ除去機能がついてないものもあります。)

 何れのスキャナーを用いたとしても、ゴミに対しては敏感に反応します。写真にゴミが付着した状態を目視で見た時より、スキャナーで取り込んだ画像の方がゴミは目立ちます。これは、スキャナーの照明方式に依存するものであり、避けられません。ゴミを排除してスキャンし、また、それでも残ったゴミは画像ファイルを加工して除去することが必要になります。

記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


写真入力に適したスキャナー(5)

2011/12/30 16:52
 CCDタイプのスキャナーで一つだけ注意が必要なのは、解像度の定義です。CCDタイプのスキャナーはフラトベッドであろうがドキュメントスキャナーであろうが光学系が必要になりますのでCCDの解像度以外に光学系の解像度が影響します。多くのスキャナーで『○○○DPIの高解像度』というような表現をしておりますが、これは取込のドット数のことであり、本当にそのドット数に見合った解像度を持っているかどうかは別です。例えば2400DPIの解像度で入力が可能となっていても、実際の光学系の解像度がそれに見合ってない場合があります。一般的にはフラットベッドでCCDタイプの場合、600DPIは確保されているとみて良いと思います。

 一方、CISタイプの場合は、光学系が入りません(正確にはセルフォックレンズというガラスファイバーの寄せ集めのような光学系や画素毎に小さななレンズを並べたレンズアレーが入ってます)ので、センサーの画素密度で解像度が決まってしまいます。とは言っても大体600DPI止まりでしょうか。

 CCDタイプの光学系単体の解像度は基本的に公表されておりませんので、実際にスキャンして確かめる必要があります。ものによっては光学解像度という表現を使っている機種もあります。この場合は、光学系も含めた解像度という理解で良いと思います。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


写真入力に適したスキャナー(4)

2011/12/27 08:54
 前回CCDタイプのスキャナーとCISタイプのスキャナーの2種類があることをお話しました。そして、写真の入力用にはCCDタイプのフラットベッドタイプが良いということもお伝えしました。

 今回は、最初の2つのスキャナタイプ、即ちフラットベッドタイプとドキュメントスキャナータイプのそれぞれで、原稿のハンドリングに関する差からくるメリット、デメリットについてお話します。

 フラットベッドタイプは写真を読取り面(ガラス面)に載せてスキャンしますから、一枚ずつ手で写真を載せる必要があります(一部オートフィーダー対応の機種もありますが、写真用ではありません)。一方、ドキュメントスキャナタイプは、自動的に写真を一枚ずつ送ってくれますから、手間が省けます。

 しかし、ここで一つ注意しておかねばならないことがあります。それはドキュメントスキャナは、写真にキズが付きやすいということです。そもそもドキュメントスキャナは複数のドキュメントを効率よく入力するように出来ていますので、重送防止というのが非常に重要な機能になっています。この重送防止というのは、一度に2枚とか3枚のドキュメントが一緒に送られないようにすることです。
 この為、たとえ2枚同時に送られてもそれを引き剥がして一枚ずつ紙を送りこむように工夫されているのです。逆にこのことが写真にとっては好ましくない結果をもたらします。2枚一緒に送らないということは、2枚を接触させた状態で内一枚のみを送りこむわけですから間にゴミが入っていると、写真の表面にキズが入ってしまう可能性があるのです。
画像


 2枚の写真の間にゴミを入れて2枚でこすり合わせれば当然写真にキズが付きます。写真の表面は、ゼラチン質で覆われていますので、非常にきずが付きやすいのです。一旦キズが付くと次にスキャナで読み取った時にこのキズが見た目以上にはっきりと見えてしまいます。スキャナーは光の散乱を利用しているため、キズやホコリは目立ち易いのです。ローラで搬送するのですから、重送が無くてもきずが付きやすい構造です。従って、貴重な写真は、絶対にドキュメントスキャナーにはかけるべきではないと思います。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


写真入力に適したスキャナー(3)

2011/12/19 17:19
 前回お話した二種類のスキャナーとも読取りの為のセンサーに2種類のものがあります(計4種類のスキャナのタイプがあるということになります)。CCD(Charge-Coupled Device)タイプとCIS(Contact Image Sensor)タイプです。

 CCDタイプのセンサーは読取り幅が数十ミリ程度ですので、A4サイズの文書などはそのままでは読み取れません。従ってレンズやミラーを使って文書の画像を縮小してCCD上に像を作って読取ります。
画像


 一方CISタイプは別名密着型イメージセンサーとも呼ばれていますが、文書にセンサーを密着させて読取ります。従って例えばA4サイズの文書を読取るためにはA4サイズの幅の大きさのセンサーを用います。
画像


 このセンサーの差は、写真のデータ化には非常に大きな差になります。CCDタイプの場合は読取り面から写真が少し離れていても殆ど影響が出ません。2〜3ミリ程度離れても解像度が落ちるということは殆どありません。一方、CISタイプの場合は、元々密着させることが条件ですので、写真が読取り面から少し離れただけでボケてしまいます。大体±0.3mm程度しか余裕がありません。本来文書の読取りという目的で開発されてますので、それほと読取り位置がずれるということを想定していないのです。

 フラットベッドタイプのスキャナでは、通常は文書や写真は読取り面に置いたあと、カバーを閉じますから、カバーで読取り面に密着させることができます。しかし、アルバム写真のようなものになると、スキャナーより大きな原稿を読み取らせることになり、全面読取り面に密着させることは出来なくなります。(スキャナー読取り面の外周は、読取りガラス面より1〜2ミリ高くなっていますので、この外周に近い部分は原稿が読取り面から少し浮いてしまいます。)よって、フラットベッドスキャナーを採用される場合は、CCDセンサを用いたものを採用されることをお薦めします。

 ドキュメントスキャナの場合は、アルバム写真の入力は出来ません。バラ写真の場合は写真の搬送に用いるローラーで写真の位置をある程度固定しますので、読取り面から写真が大きく浮くことはありません。従ってCISタイプのスキャナーでも使えなくはありませんが、前回ご紹介したようなデータの品質を重視される場合は、好ましい選択とは言えません。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


写真入力に適したスキャナー(2)

2011/12/17 08:51
 前回ご紹介した2種のスキャナに関し、別の観点から比較してみます。

 ドキュメントスキャナは高速で入力することを求められています。大量の文書を少しでも早く読取る必要があるからです。従ってフラットベッドスキャナよりスキャン時間が短くなっています。もちろんフラットベッドスキャナも高速で読み取ることが望ましいのですが、それ以上に入力画像の品質を重視しております。ドキュメントスキャナが高速で入力するということは、光源が同じであればセンサに入る光エネルギーは少ないということですので、小さな信号を増幅して一定の画像を得るようにしていることになります。その分ノイズが多くなります。よって得られた画像の品質という意味ではドキュメントスキャナよりフラットベッドスキャナが優れているのです。また、私の経験ではドキュメントスキャナは写真のハイライト部分(明るい領域)やシャドー部分(暗い領域)で、諧調特性(入力の明るさに対する出力値の対応のことを指し、諧調特性が悪い場合、暗い部分や明るい部分で入力の値が変わってもそれに比例して出力が変わらない)が少し劣っている傾向があります。

 写真の入力においては、諧調特性は非常に重要です。と申しますのは、古い写真の場合、色あせが生じているものが多くありますので元々全体的に明るい方に偏っているケースが多くなります。また、元々露出が適正ではない写真も多く存在します。これを本来の出力(明るい部分は大きな出力、暗い部分はゼロに近い出力)に補正を行うと、諧調特性の悪いスキャナで入力するとスムースな諧調の変化が失われてしまう可能性があり、階段状の明暗変化になってしまいます。

 従って、読取り画像の品質を重視するのであれば、フラットベッドスキャナを選択すべきです。品質は二の次で、大量の写真を手早くデータ化したいということであれば、ドキュメントスキャナも選択肢の一つではあるということになります。

 次回は、スキャナのセンサの違いについて説明します。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


写真入力に適したスキャナー(1)

2011/12/16 15:49
 写真をデジタル化する際に使われるのがスキャナーです。しかし、スキャナーと言ってもいろいろな種類があり、それぞれにメリットデメリットがあります。ここでは、プリント写真のデータ化という観点で、最適なスキャナーについてお示ししたいと思います。

 まず、スキャナーの種類ですが、大きく分けてフラットベッドスキャナとドキュメントスキャナに分かれます。フラットベッドスキャナは写真や文書をガラスの資料台の上に載せてスキャンするタイプです。写真や文書は固定された状態でスキャンされます。一方ドキュメントスキャナは写真や文書をローラー等を使って読取り部分に対して移動させて読取るものです。ドキュメントスキャナはその名の通り文書のスキャンが目的ですので、多くの文書を一枚ずつ順番に読取るという目的に適した方式ですが、バラ写真のようなものも読取れます。しかし、アルバムに貼った写真などは剥がさないと読み取れません。また、資料の厚さなどの制約もありますし、ローラーで写真を搬送するということにより写真にローラー痕が残る危険性もあります。資料を動かすということは、コピーなどで問題になるジャム(いわゆる紙詰まり)が発生する可能性もあります。
 
 ということで、通常の場合はフラットベッドスキャナーが写真入力にはベターであるということになります。次回は別の観点からの比較を行います。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


デジタルカメラのラチチュード

2011/12/08 13:51
 前回、フィルムのラチチュードについて説明しました。では、デジタルカメラはどうでしょう。デジタルカメラの特性を比較のために同じような図にしてみました(CCD,CMOS特性のグラフ)。フィルムの場合と同じように、縦軸横軸とも1の違いが10倍の違いに相当します。比較のために前回引用したネガフィルムの特性を一緒に示してあります。
画像

画像

 デジタルカメラは入力に対して出力は直線です。(縦軸は濃度ではなく、出力です。)一見理想的ですが、デジタルカメラにはノイズというものがあります。信号とノイズの比率をSN比と呼んでいますが、おおよそ100:1程度です。いろいろな処理を施してノイズの影響を低減しますが、それでも露光量の範囲で1000:1程度が上限なのではないでしょうか。1000:1というのは下のグラフで露光量で3の違いです。従って、デジタルカメラは決してラチチュードが広いということではないのです。むしろ狭いと思った方が良いと思います。1000:1の範囲を色で塗ってありますので、フィルムと比較してみてください。

 一つ注意しておかねばならないことがあります。ダイナミックレンジという表現があります。どの明るさからどの暗さまで対応できるかというその範囲を表現しています。ただし、これはセンサーの一回の取込のなかでの範囲ではなく、条件を変えてどこまで対応できるかということを示しています。暗い時には信号を大きくしてやれば(増幅)必要な出力が得られるわけですから、そういう方法も含めてどこまでの範囲の明るさに対応できるかということを示してします。写真の撮影は、通常一回の撮影で画像が決定しますので、ダイナミックレンジとラチチュードを比較するのは好ましくありません。

 但し、デジタルカメラでは、画像の一部の出力を変えたり、露出を変えた複数の写真で合成することで広い範囲(ダイナミックレンジ)で画像を残すという手法(カメラの機能としてもありますし、画像加工ソフトにも同じ機能が用意されています)がありますので、欠点は十分にカバーできるということでしょう。ただ、撮影し終わった段階で白トビが発生していたり、黒ツブレが発生した画像は、加工しようがありませんので、やはり露出は十分に注意すべきでしょう。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


ラチチュード(フィルム)

2011/12/01 09:08
 写真の世界では、『ラチチュード(latitude)』という表現が時々出てきます。latitudeは寛容度などと訳されますが、写真の場合は、露出の許容度のことを指します。ラチチュードが広いということは、明るい側で飛んでしまったり、暗い側でつぶれてしまうようなことが無いことを指すわけです。ラチチュードが広かったり狭かったりする理由は、露出に対して得られる画像の濃淡が1:1に対応していないから起きるのです。つまり、例えば非常に明るい光を当ててしまったとき、それでも画像が飽和しなければ(白トビが発生しない)ラチチュードが広いということになるのです。このようなケースでは、写真は多少露出がずれていてもそれなりの写真が撮れることになります。逆の場合は、すぐに白トビが発生してしまったり、黒ツブレが生じてしまったりしますので露出を厳密に設定する必要があるのです。

 被写体の明るさというのは非常に範囲が広いのですが、フィルムに焼きつけられる範囲というのは限界があります。その範囲が広いものがラチチュードの広いフィルムであり、逆のものがラチチュードの狭いフィルムということになります。つまり、写真を撮るということは、被写体の明暗を限られた明暗の範囲で取り出すということになるわけです。

 そのラチチュードの違いの原因は、フィルムの特性にあります。下に代表的なフィルムの特性を図にしてみました(*1)。ネガフィルムとポジフィルムの両方を示しております。横軸が露光量、縦軸がフィルムを現像した時の濃度です。露光量と濃度の目盛の数値は1違うと実際の露光量や濃度で10倍違うように表示されております。つまり、露光量0と露光量−2では差が2ですから10倍のさらに10倍で100倍の露光量の違いということになります。(一般的にはこのような表現を対数目盛と言います。)
画像

画像


 ネガフィルムは現像すると実際の被写体の明暗が反転した状態でフィルムに記録されますので、光が当たった部分が暗くなります。暗くなるということは濃度の数値が大きいということです。逆に光が当たってない場合は、明るくなりますので、濃度が低い(数値が小さい)ことになります。

 ポジフィルムはネガと反対ですから、光の当たった部分は濃度が低く、光の当たってない部分お濃度が高いということになります。ですから、グラフの傾きは、ネガとは逆になっているのです。

 両方を比較していただくとよくわかると思いますが、ポジフィルムの方が線が急峻に立ちあがっています。露光量で言えば狭い範囲で濃度が暗いところから明るいところまで変化してしまっています。ネガフィルムは傾斜が緩やかです。従って、広い露光範囲でその露光量に応じた濃度が得られるわけです。ですから、一般的にネガはラチチュードが広いと言われているのです。

 フィルムの特性で注目すべきは、露光量の多いところと少ないところで、カーブがなだらかに変化している点です。露光量に比例はしておりませんが、暗い画像や明るい画像の中にわずかにコントラストとして記録されているということです。この小さな差は、写真の微妙な表現の差として出てくるのです。フィルム愛好家はこのあたりの表現力の差にこだわっているのだと思います。また、ポジフィルムはラチチュウドが狭いということになっていますが、暗い所にも結構しっかりと像が残っていることがあります。私も、写真家の方からポジの露出不足の部分の像をもう少し見えるようにして欲しいという依頼で、データ化してから暗い部分を増幅して鮮やかな色彩を引き出して差し上げたことがありましたが、自分でも驚いてしまうほど像がクリアーに隠されていたの見た経験があります。

*1 現実の正確なデータではありませんが、概ねフィルムの特性を表しています。正確なデータは各フィルムメーカのデータをご参照願います
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


最大撮影倍率

2011/11/14 11:21
 一眼(レフ)用のレンズを購入する場合、通常あまり気に留めないと思いますがカタログに最大撮影倍率という数値が記載されております。表現としては
1/4
とか
1:4
あるいは
0.25倍(0.25X)
などと書かれています。どれも同じ意味ですが、上の例ではそのレンズによる倍率が四分の一ということです。写真を撮った時に、センサーやフィルム上に実際の被写体のサイズの最大四分の一の大きさで撮影されるということです。これ以上の大きさでは写せませんということになります。

 被写体を大きく写したいということは、被写体に近寄って写す場合ですから、最も近い距離に焦点を合わせた時の話です。遠い物体の場合は、数十分の一とか数千分の一というような撮影倍率になります。例えば、スカイツリーを35mmフルサイズのカメラの長手方向一杯に写すと、634メートルが36ミリの長さに写されることになりますから1万7611分の一の倍率ということになります。

 通常、遠くのものを写す場合は、この最大撮影倍率というのは気にすることではありません。しかし、近くのものを写す時は重要なパラメータです。近寄って大きく写そうと思っても、この最大撮影倍率が小さい場合は大きく写せないからです。特に花や昆虫などを写す場合は、注意する必要があります。マクロレンズ(接写用レンズ)はその点多くの場合最大撮影倍率が1倍まで対応しているものが大半だと思います。マクロレンズ以外のものはせいぜい数分の一程度の最大撮影倍率ですから、ハエや蚊のようなものを撮っても、大きくは写せません。

 注意すべきことは、最大撮影倍率での撮影の際、レンズのF値は絞りを開いても小さくなってしまうということです。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


画素数はどこまで必要か(コンパクトカメラのケース)

2011/10/04 10:55
 デジカメを購入する際に画素数というのは気になる数値です。多いに越したことはないと普通は思います。しかし、例えば1億画素のデジカメがあったとしてそれは本当に意味があるのでしょうか? 少し前にコンパクトカメラを選ぶ(画素数で選ぶ)というブログでも書きましたがもう一度整理しておきたいと思います。

 先ず最初に前回と同じようにコンパクトカメラを例にとってみます。センサーは1/2.3型とします。1000万画素、1200万画素、1400万画素、1600万画素のそれぞれについて、画素ピッチを計算したのが下の表です。




画素数(万画素)1000120014001600
画素ピッチ(μm)1.701.551.441.34
解像可能F4.64.3


 カメラはレンズで像を作ります。ですからレンズの分解能以上の画素数を持っていても意味がないのです。ではレンズの分解能と画素ピッチはどういう関係が考えられるのでしょうか。レンズの分解能のは小さな2つのスポットが分離して見えるかどうかで判断します。この2つのスポットの間隔が画素ピッチの倍以上であれば、カメラの像としてスポットは分離して撮像できるわけです。スポットの分離間隔は概ねレンズのF値によって決まります。つまり、画素ピッチから必要なF値が計算できることになります。その数値を解像可能Fとして表の一番下の欄に入れてあります。

 上記の数値は理想的な場合です。実際のカメラでは、センサーのカラーフィルターの配列による解像度の低下やレンズの誤差(収差)による解像度の低下があります。ですから上記数値より更にFナンバーは小さくなると考えるべきです。

 また、コンパクトカメラの場合は、ズームが付いています。通常ズームを望遠側にするとFが大きくなりますので、解像度は下がります。市販のカメラでは、望遠側では画素数に見合ったレンズの解像度を維持できてないケースも多々あるかと思います。

 上記の表はコンパクトカメラの例です。最低限、ワイド側で画素数に見合ったF値となっていることを確認すればよいと思います。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


シルエット

2011/08/11 08:31
 写真を写すシチュエーションで、シルエットというのが私は好きです。全ての物体を影だけにしてしまいますので、単純化されて印象が強くなります。

 シルエットを写すには、手軽な方法は感度を上げることです。特に、人物を撮る場合には長時間露光ができませんので、感度を上げるしかありません。

 もうひとつは、画面の中の一番明るい部分でトビ(白側に飽和してしまうこと)が無いように露出を設定することでしょう。

 シルエットに他の構図を組み合わせると面白い写真になります。シルエットが見えたらシャッターチャンスが来たと頭に入れておくとよいと思います。
画像
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


インクジェットプリントの解像度

2011/07/25 16:07
 インクジェットプリンタの解像度は9600×2400DPIとか、5760×1440DPIなどという数値になっています。ところが、実際に写真を印刷するのにこれほどの高い解像度が要求されるはずかありません。

 実は、インクジェットプリンタというのは、1画素を複数のドットで表現しているのです。もともと、インクジェットという方式は、インクの小さな粒をノズルから飛ばして紙の上に付着させる方式ですから、インク一粒では色の濃さは表現できないのです。しかし、写真というのは、色の濃淡で表現するものですから、濃淡を実現するために複数のドットを集めて一つの画素の濃度を決めるのです。例えば4つのドットで一つの画素を表現したとすると、一滴もインクが付着してない状態から、1滴の場合、2滴の場合、3滴の場合、4滴の場合というように、全部で5段階の濃度が表現できることになるのです。

 実際に写真を印刷する場合は、256段階の諧調が必要になります。256段階の諧調を持たせるには、単純に考えれば256個のインクのドットが必要になるのです。先ほどの例で9600×2400DPIのプリンタの場合は、縦と横の密度が違いすので、縦横を32ドット×8ドットで構成すると、256ドットになります。9600DPI側を32ドットで構成するのです。こうすると正方形の画素になるわけです。つまり、一画素が32ドット×8ドットで構成するのです。

 そうすると、9600DPI×2400DPIのプリンタの場合、1インチあたり300×300画素でプリントできる、つまり300DPI(この場合のDPIのDはインクジェットのドットではなく、一画素のドットという意味です)でプリントできるということなのです。

 また、プリンタのよっては、インクの粒の大きさを変えられるものがあります。例えば4段階の大きさにできる場合は、ドット数は64ドットで良いことになります。そうすると16×4ドットで一画素が表現できますから、先ほどの倍の600DPIでプリントできるということになります。

 さらに、インクの種類を増やして諧調を稼ぐという方式もあります。通常シアン、マゼンタ、イエロー以外に、薄いシアン、薄いマゼンタを加えると、インクだけでも2諧調が表現できます。

 従って、インクジェットの解像度は単純にインクドットの解像度だけで判断できないということになります。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


レンズのコントラスト

2011/07/23 12:20
 前回のレンズの解像度の説明で、コントラストという表現がありました。
 コントラストというのは下の図にあるような式で表現します。縦軸は、写真の明るさ、横軸はカメラのセンサー上の位置です。一番明るい部分がImax、一番暗い部分がIminです。一番明るい部分と一番暗い部分の差が大きいほど、コントラストが高くなるのです。
画像

 淡い感じの写真はコントラストが低く、くっきりした写真はコントラストが高いということになります。写真の場合、やたら解像度を追求するよりも、コントラストを高い方が解像度が良いように目に映ります。そのため、レンズの解像度には縦軸にコントラストという数値を用いているのです。

 また、広角レンズと望遠レンズでは、望遠レンズの方がコントラストが良いという話をしました。コントラストというのは、理想的なレンズで理想的な白黒パターンを完璧なフォーカスで撮影すれば、100%になるはずです。これは広角であろうが、望遠であろうが同じことです。
 しかし、現実には、コントラストは望遠レンズの方が高い傾向にあります。この理由は、現実のレンズが理想的ではないからです。そして、理想からのずれは広角レンズの方が大きいのです。

 レンズというのは、基本的に球面で構成されております。(最近は、非球面というレンズもあります。) 球面のレンズを組み合わせて写真のレンズを作っているのですが、レンズには収差というものがあり、一点から出た光が正しく一点に集まるとは限らないのです。そして、この収差というのは、球面の曲がり具合(曲率)が高い程大きくなってしまうのです。
 広角レンズというのは、広い角度の景色をフィルムやセンサーに結像します。従って、レンズの曲面が強く曲がったレンズを多く使います。光を強く曲げて、フィルムやセンサーに導く必要があるからです。曲率の高いレンズをたくさん使います。従って収差も大きいのです。
 一方、望遠レンズはそれほど光を強く曲げる必要がありませんので、曲面の曲がり方は緩やかのもので良いのです。従って収差が少なくできるということです。
 収差が大きいと、ボケが発生しやすくなりますので、コントラストが下がってしまうのです。

 また本来結像には関係しない光線(フレアー)も広角レンズの方が多くなるのです。結像に関係しない光はなるべくフィルムやセンサーには届かないようにしているのですが、ゼロには出来ません。レンズを保持する筒(鏡筒)の内側やレンズの表面で何度も反射して、最終的にフィルムやセンサーに届いてしまうのです。広角は広い角度の光線を集めてきますので、余計な光もより取込み易くなってしまうのです。

 余分な光を少しでも減らすために、カメラマンはレンズフードなどを付けたりするのですが、広角では、フードで画像が蹴られないようにしなければならないので、限界があるわけです。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


レンズの解像度

2011/07/20 15:06
 前回、フィルムの解像度についてお話しましたが、今回はカメラのレンズの解像度について書いてみます。
 レンズの解像度というのは、レイリー限界(2点のスポットが分離する間隔)という値を求めることによって得られます。式は以下のようになっております。
R=0.61×λ/(N・sinα)
 λは波長です。N・sinαのNは屈折率で、通常空気ですから1です。sinαは開口数と呼ばれ、レンズ径Dに対して焦点距離fがある程度大きければ、sinα≒D/(2f)=1/(2F)と表現できます。FはレンズのFナンバーです。よってレイリー限界Rは
R=1.22λF
となります。

 例えば波長550nm(nmはナノメータで1mmの百万分の一、写真を写す際の波長はいろいろなものが含まれてますが、緑色の波長で計算してみます)、F=3のレンズでは、R=0.002mm=2ミクロンとなります。

 但し、これはレンズの誤差(収差と言います)が無い場合の計算ですから、実際にはいろいろな誤差が加わります。原理的にここまでの解像度が計算で得られるという話です。

 一方、一眼用のレンズなどは各レンズの性能がメーカから発表されております。一般的には、1ミリ当たり30本と1ミリ当たり10本の線がどの程度のコントラストになるかという表現でデータを出しております(メーカによっては20本、40本で示しているところもあります)。MTFという表現をしております。これは上記のレイリー限界とは違った表現で、写真にした場合にミリ10本の線はヌケの良さ、ミリ30本の線は解像の良さをそれぞれ表しているそうです。直接の対応は取れないのですが、レーリー限界はコントラストとしてはかなり低い値(10%程度)でのレンズ中心の理想的な解像度を示していると思ってよいと思います。

 レンズのデータを見ていてお気づきになるかもしれませんが、広角に較べて望遠の方がMTFが良い特性になっています。これはMTFがコントラストの定義になっているためで、解像度が良いということではありません。望遠は、Fナンバーが大きくなりますので、コントラストは良くなるのです。しかし、解像度は上の式でお示ししたように、Fナンバーの小さなレンズほど解像度が良くなるのです。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


フィルムの解像度

2011/07/18 11:14
 デジカメ以前に主流であったフィルムの解像度がどの程度あったかということに着目してみました。それは、今のカメラの一つの基準になっていたからです。










種類名称メーカ1000:1解像MTF解像
カラーネガREALA ACEフジフィルム125本/mm
カラーネガエクター100コダック80本/mm(27%Green)
カラーポジVELVIA PROFESIONALフジフィルム160本/mm
カラーポジEKTACHROME e100Gコダック80本/mm(20%Green)
白黒ネガNEOPAN ACROSフジフィルム200本/mm
白黒ネガT-MAX 100コダック140本/mm(40%)

ISO感度100でのフィルムの解像度比較

 フジフィルムとコダックでは解像度の表示方法が違いますので、別々に表示しました。1000:1解像というのは、コントラストが1000:1の画像を露光した時に、1mmに何本の線まで解像できるかという定義です。解像しているかどうかの判断はデータシートには書かれておりません。コダックではMTF解像というのを使っています。シロクロの線の繰り返しのパターンを露光し、密度によってどの程度の変調度がフィルム上で実現しているかという尺度です。密度が高くなると、白黒のコントラストが下がりますので、例えば80本/mmの線の場合、20%程度のコントラストになってしまうということです。解像度の本数は、白黒の線を1本としています。ドット数で言えば2倍になります。尚、コダックの値は、公開されているデータシートから目読みで読んだものですので、誤差が含まれております。
 カラーネガでは平均100本程度ですから、200ドット/mmとなります。つまり、インチに換算すると、5000dpi程度の解像度を有するということになります。35ミリフィルムでのドット数換算では、7200×4800=約3500万画素。
 カラーポジの場合はもう少し高くなり、平均120本程度でドットでは240ドット/mmです。6100dpi程度になります。35ミリ換算では、8640*5760=約5000万画素。
 モノクロでは更にたかくなり、平均170本程度です、340ドット/mmとなります。8600dpi程度となります。35ミリ換算では12240×8160=約1億画素。

 これはあくまでもフィルム単体の解像度ですから、写した写真にこれだけの解像度があるということではありません。しかし、能力としてはかなり高い解像度を有していることがわかります。

 ただ、実感としては、ネガフィルムは粒子の影響が結構強く出てきますので上の数値よりもポジとの比較ではもう少し差があるように思います。粒子の影響を無くすには解像度を落とさざるを得ないからです。
記事へなるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 0


露出を変えて撮るブラケティング

2011/07/10 11:05
 デジカメで写真を撮って、液晶モニターで確認したにも関わらず、パソコンで写真を見ると露出が自分の印象と随分違っていたという経験はどなたでもお持ちだと思います。

 原因は、液晶モニターの表示に騙されてしまうということがあると思います。液晶モニターそのものがどの程度信頼できるかは何とも言えません。液晶モニターは本来、大雑把な画像の出力と考えるべきでしょう。適正な露出かどうかの判断は殆ど困難だと考えた方が良いと思います。まして、液晶モニターを見る環境が、暗いところから、日中の明るい屋外まで非常に環境の幅の広いところで見ているわけですから、露出の適正を判断することなど殆ど不可能なのです。

 ヒストグラムの表示が出来るカメラは結構あるとおもいますので、これで判断することは出来ないことではありませんが、ヒストグラムでは雰囲気は分りません。

 私は露出を振って写真を撮るという方法が一番良いと思います。この露出を振るというのを自動的にやってくれるのがブラケティングという機能です。この機能は一眼であれば殆ど付いている機能です。露出を変えて3枚程度撮ってくれます。その露出を変える幅も自分で設定できます。3枚撮って、あとで自分の気に入った写真を選べばよいのです。枚数は3倍に増えてしまいますが、一回しかないシャッターチャンスで自分の思うような写真が撮れなかった悔しさを後で味わうよりましです。

 それにしても、『ブラケティング(bracketing)』という言葉は、日本人にはピンときませんよね。直訳すれば、ひとくくり撮影とか一括撮影ということらしいのですが、外人にはピンとくるんでしょうかね。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


コンパクトカメラを選ぶ(感度で選ぶ)

2011/07/06 09:57
 いつも述べているように、感度の良いカメラを持つというのは、いろいろなメリットがあります。従って少しでも良い感度のカメラを求めたいということになります。

 フィルムカメラの場合は、フィルムで感度が決まっていたのでわかりやすかったわけです。しかし、デジカメではそうはいきません。フィルムが無いっ!(当たり前)。デジカメでは、ISO規格によって感度が定義されています。それを参考にすれば良いということですが、はっきり言ってしまえば、デジカメの感度はどうにでもなってしまうのです。一般に売られているコンパクトデジカメではISO100−6400とかISO100−3200などという数値を見るけることができます。これは、ISO100−6400ならISO感度が100から6400まで設定できますということです。

 じゃあ、高い方の6400にしておけばよいということになりますが、残念ながら画像がキタナクなります。画像品質が感度の定義に入ってないのです。デジカメというのは、処理系は電気回路で出来てますので、信号を増幅することは簡単にできるのです。極端なことを言えばISO64000だって作れてしまうわけです。ISO64000と謳ってカメラを売れるわけです。但し、感度は良くてもめちゃくちゃ汚い画像になるということです。

 だから、ISOの感度規定は殆ど意味がないのです。私は、ノイズがあるレベル以下になる感度を規定すべきだと主張したいのですが、フィルム以来そういう定義はなされてないようです。感度が高ければ、ノイズが多いのが当たりまえということなのでしょう。 
 
 ひとつの目安は、オートの最高感度を比較することです。オートで撮影したのにノイズだらけだといことになると、そのメーカの製品は汚い写真しか撮れないということですので、それほどキタナクならない感度をオートの時の上限に設定しているはずです。

 あと、最高感度の数値で注意しなければならないのは、最高感度で画素数が減ってしまう場合はあるのです。例えば1200万画素のデジカメでも最高感度ISO6400の時は300万画素になってしまう場合があるのです。どういうことかと申しますと、感度を上げるために、複数の画素の出力を足し算してしまうのです。4つの画素を足し算すれば、1200万画素は300万画素になってしまうのです。4つの画素を足し算すれば、原理的に感度は4倍になりますし、ノイズは半分になります。

 結論から申し上げると、あまり有効な選択手段はないということになります。暗い状態でストロボなしで撮影し、画面のざらつき具合を比較する程度のことはやってみた方が良いと思います。しかし、お店ではなかなか難しいですね。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


コンパクトカメラを選ぶ(画素数で選ぶ)

2011/06/26 11:35
 コンパクトカメラを選ぶときに画素数が多い方がよさそうだと考える人は多いと思います。画素数競争は最近は少し落ち着いてきているようですが、それでも、1200万画素は当たり前、1600万画素のものもあります。大半は1/2.3インチのセンサーです。

 本当にどこまで画素数が必要なのでしょうか。1200万画素で1/2.3インチのセンサーのケースでは、画素がおおむね4000×3000画素です。センサーの大きさが6.1×4.5ミリですから、一画素が0.0015mm角ということになります。

 一方レンズの性能から見てみるとどうなるのでしょう。今回の計算では開放F値が3(広角側)としておきます。この場合レンズの光学的な限界解像度(レイリーリミット)は0.002mmです。実際には視野の周辺ではもっと解像度が落ちます。Fを絞ればさらに解像度が落ちます。つまりレンズの解像度から考えて、コンパクトカメラの1200万画素というのはもう限界だということです。一眼レフのようにセンサーを大きくすれば、もっと画素数を増やしても意味があるのですが、コンパクトではほとんど意味がないと言っても差支えないと思います。敢えて意味があるとすれば、明から暗に変化する光の強度をいくつの画素で表現するかということで、多い方がスムースに変化するということです。被写体にレンズ能力を超える細かい線があったとして、画素数が多ければ細かい線が表現できるかというと、それは無理ということになります。

 むしろ、画素数を多くすると、一つの画素に入る光も少なくなりますので、ノイズが増えてしまいます。

 つまり、画素数で選ぶとは言っても、1200万画素は十分であり、画素数が多いカメラを選ぶという選択方法はあまり意味が無いと言ってよいでしょう。とは言っても、1000万画素以下のカメラを探すのは今では困難です。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


コンパクトカメラの選び方(F値で選ぶ)

2011/06/23 09:36
 コンパクトカメラを選ぶ場合、性能で比較するのではなく、外観とか機能などで選ぶ人が多いと思います。でも、少しでも綺麗な写真を撮ろうと思うのであれば、レンズと感度位は少し気にしたいものです。レンズもどうでもよいという選択の仕方をするのであれば、わざわざコンパクトカメラを買い求める必要はなくて、携帯カメラでも良いというのが私の考えです。携帯カメラとコンパクトカメラの大きな違いは、何と言ってもレンズです。

 結論から言えば、とにかく明るいレンズにした方が良いということです。明るいレンズにするとは、F値の小さなレンズのついたカメラを選びましょうということです。F値というのはカタログには開放F値と書かれています。どの程度違うかというと、以前F値のことは書きましたが、F値の2乗の逆数が取り込める光の量の目安です。F3.4のコンパクトデジカメでは、3.4の二乗の逆数が0.086、F2では、二乗の逆数は0.25です。従って、0.25÷0.086=2.9倍ですから、F2のコンパクトデジカメの方が3倍近く明るいレンズを持っているということです。シャター時間は3分の1で良いということになります。これは、夜の撮影に有利ですが、昼だってそれだけ感度を落として撮影できますから、ノイズの少ない写真が撮れるということです。

 具体的には、F2.0以下ぐらいがあるとベストですが、そうなるとコンパクトでは非常に少なくなります。せめてF2.8以下にはしたいところです。コンパクトカメラは殆どズーム機能が付いてますから、開放F値も例えば3.5〜5.8というように、範囲で書かれてます。小さい数値の方に着目してください。これが広角側の開放F値になります。

 一つの選び方を知ると、外観とか機能がいくら良くてもそれだけじゃだめでしょうという気分になります。でも外観にも拘りたいというのは誰にでもあります。そういう時は、両方満足できる製品が出てくるまで待つということも選択肢ではないでしょうか。

http://www.photosepia.co.jp
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


アラーキー

2011/06/16 11:06
 昨日、写真家荒木経唯とビートたけしの対談をNHKで見ました。写真は贋物、現実の模倣であって創作ではないという考えは頭を殴られたような感じがします。写真を撮ろうとすると、どうしても上手に撮ろうという意識が働いてしまう。そのことを排除して、写そうとしているものの中身というか臓物を引きずり出してやろうというそんな感じがする写真。写真は残すものだという原点に立っている。どこからか、写真は創作というようなポジションを占めるようになっているけれど、原点は創作ではなかったというのは説得力がある。

 そういえば、写真家と呼ばれ、あるいは自称し、『家』が最近はついてしまっている。芸術の一部を占めるようになってからかもしれない。写真技師が写真家になった時から写真本来のものが失われてしまったのかもしれない。

 もうひとつ、写真はガラス越しの窓と言っていた。自分が何分の一か写るという意味だそうです。それは写す側の個性が写真に現れるということだと思います。残す物の中に個性が出るというのは、逆説的ですが、たぶん、中身の引きずり出し方に個性が出るという風に勝手に解釈してます。
http://www.47news.jp/araki/
で『アラーキーの幸福写真』が見られます。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


5周年

2011/01/17 20:53
このブログ、5周年を迎えました。1万人以上の方に訪問していだだき、48467件のアクセスを頂いております。最近ちょっとサボリ気味ですが、これを機にもう少し地道に書いてゆきたいと思っております。また、多くの方からブログ気持ち玉をいただき、この場を借りて御礼申し上げます。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


コンパクトカメラは背景がボケない・・その理由

2010/09/27 20:15
 一眼カメラとコンパクトカメラではボケ味に差があるということになっています。それが、一眼カメラのセールスポイントにもなっています。つまり、一眼カメラは背景のボケを出しやすいので、プロの撮った写真のようになるというわけです。

 では、なぜコンパクトカメラは背景がボケないのでしょう。
 カメラには被写界深度というものがあります。ある物体に焦点を合わせたとき、その前後のどの範囲までが、ボケを発生させない範囲かということです。この被写界深度というのは、レンズのF値が同じであれば、ほぼカメラの撮影倍率の2乗に反比例します。撮影倍率が1倍のレンズに対し撮影倍率が5分の一のレンズでは被写界深度は25倍になるということです。撮影倍率というのは、レンズからフィルム(又はCCD)までの距離bをレンズから被写体までの距離aで割った値です。
画像


 同じ被写体を同じ位置から一眼とコンパクトで写した場合で考えてみます。同じ被写体を同じ位置から写していますから、aの値は同じです。一眼はbの値は数十ミリから数百ミリになることがほとんどです。一方コンパクトカメラでは、数ミリから望遠側でせいぜい20から30ミリ程度でしょう。つまり、撮影倍率という点ではコンパクトカメラの方がかなり小さくなるのです。同じ大きさの被写体を一眼カメラの数分の一の大きさのCCDに写すのですから、当然です。

 上でも述べたように撮影倍率の2乗に反比例して被写界深度が決まるのですから、コンパクトカメラは被写界深度が深くなるのです。例えば一眼の倍率が1/20倍(=0.05倍)だっとします。コンパクトならおそらく1/100倍(0.01倍)くらいです。つまり、被写界深度ではそれぞれの二乗に反比例しますので、400対10000、つまりコンパクトの方が25倍被写界深度が深くなるということです。

 被写界深度というのはボケの逆数です。深度が深いというのは焦点位置からずれた像のボケが少ないということです。つまりボケは撮影倍率の二乗に比例するということになるのです。これは計算でも簡単に導きだせるのですが、ここでは省略します。ここで注意すべきことは、このボケ量は、センサー上でのボケ量ということです。同じサイズのプリントにした時のボケではありません。上でも述べたようにコンパクトカメラは撮影倍率が小さいのでボケは小さくなります。しかしセンサーも小さいのでボケの大きさが五分の一になっても、センサーの大きさが5分の一なら相対的にボケは同じということになります。写真に写った時は同じボケ量になるのです。ところがボケは撮影倍率の2乗に比例しますので、センサーの大きさの比率よちもさらにボケが小さくなるということなのです。

 このように背景ボケ(焦点位置からずれた像のボケ)は、一眼に比べてコンパクトでは少なくなってしまうということがおわかり頂けたと思います。

 ここまでの議論で、ひとつ分ったことがあります。最近はやりのミラーレスのことです。ミアラーレスは、一眼レフからミラーをなくし、レンズと撮像素子の間の距離を縮め、カメラも小型軽量にしているのですが、その意味ではコンパクトに近づいているのです。つまり、小型化されたミラーレスは大型の一眼に比べて背景のボケが少なくなるということです。とは言ってももコンパクト程撮影倍率を小さくしているわけではありませんので、一眼なみのボケ味が出せるということでしょう。
記事へなるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0


3Dではなくて2D

2010/05/25 09:50
 先日テレビの映画コマーシャルで、3Dと表示され、しばらくして、それにバツが打たれ、2Dと改めて表示したものを最近見て、思わず笑ってしまいました。2Dというのは当たり前の従来の映画ですから、3D映画流行りの皮肉でしょう。

 写真も3D用のカメラなども出てきてますが、これが本当に受け入れられるのかは疑問です。映画が3Dとして成立するのは、相手が動いているからです。物体が奥から手前に動いているからそれを立体で見ることで迫力がでるのです。

 しかし、本当の3Dは人間の見ている世界です。それは、両目で見て物体が立体的に見えるだけではなく、自分が動くことで物体の側面とかが正面から見えなくても見えてくるというものです。今言われている3Dはカメラが固定されていますので、自分が動いてもほとんど意味がありません。AR(拡張現実感)と呼ばれているものの中には、自分が動くことでそれを立体視の中に反映させるものもあるようですが、いわゆる3Dテレビではそれはできないのです。但し、映画やテレビのように相手が動いてくれる場合は、意味があるのです。

 従って、静止画の3Dというのは私はそれほど意味があるとは思えません。むしろ、2Dの中で如何に3Dを感じさせるかということ重要だとおもうのです。

 なぜ、こういうことを書いているのかというと、写真をよりよく撮ることのポイントがそこにあるからです。私が写真を撮る時に真っ先に意識するのが、奥ゆき感、遠近感だからです。それをなるべく二次元(2D)の中で表現するか、あるいは、敢えて遠近感を排除して写すかというどちらかを考えます。遠近感の出し方、遠近感の抑え方は過去にも何度か触れていますが、これを機会にもう少し整理してみたいと思います。
画像
記事へなるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0


写真の色調整(3)

2010/04/22 09:52
 色の調整の方法でよく用いられるのが、カラーバランスです。
画像


 通常、上図のようなダイログボックスが表示されます。3つのスライダを動かして調整を行いますが、右にレッド、グリーン、ブルーと書いてあります。いわゆるRGB光の3原色です。反対側には、シアン、マゼンタ、イエローとなっていて、色の3原色です。

 この意味を色度図というもので説明します。色度図は下図のようなものです。XYZ表色系と言われています。
画像

 簡単に言えば、全ての色を2次元のグラフの中で表示したものということです。色空間とも言われています。但し、明るさは一定という条件です。図の中にR、G、Bの3点の三角形があります。これはsRGBと言われている色空間の三角形を示しています。パソコンとか、デジカメがこのsRGB規格に基づいて作られているのであれば、同じ色で表現できるというわけです。
 パソコンなどのディスプレイは、拡大してみると赤と青と緑の3原色の小さなドットで構成されています。この3つのドットを使って様々な色を表現するわけです。つまり、上の図の三角形の内側の色が表現できるのです。

 上の三角形の中に白い矢印が3本記入されております。三角形の中心は白ですが、白を中心として緑の反対がマゼンタ、赤の反対がシアン、青の反対がイエローになっているのです。
 もうお分かりですね。色調整のカラーバランスはこの3本の矢印上のどこに色を配置するかということを示しているのです。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


写真の色補正(2)

2010/04/14 13:18
 先ずは、自動補正を試してみるのが良いと思います。自動補正は、スキャナーなどに付属しているソフトに含まれている場合が多いと思います。
 しかし、前回お話したように、自動補正では補正しきれないものが2〜3割はあります。
画像

 上の写真は補正前の写真です。赤茶けてしまっているのがお判り頂けると思います。写真の右側に、ヒストグラムが示してあります。これは写真の中の赤、緑、青の成分がそれぞれの強度がどの程度の頻度で表れているかを示しているかを示しています。写真をデジタル化したり、デジカメの写真のデータを見てみると、大半は256段階の色を使って表現しております。これは2の8乗という数値から来ているのですが、2進数の8ビットで各色を表現しているためです。赤を256段階、緑を256段階、そして青を256段階の色で表現する訳です。
 ヒストグラムの右端は255というレベルです。ヒストグラムの左端は0というレベルです。もっとわかりやすく表現しますと、たとえば赤の場合、レベル255は一番強い赤、即ち真赤ということです。レベル0は一番暗い赤=黒ということになります。上の写真のヒストグラムは4つ表現されておりますが、一番上のグラフは赤、緑、青を合成したものですので、とりあえず無視してください。下の3つのグラフが重要です。上の例では赤は47〜213の間に分布しています。二番目が緑で0〜209に分布しております。3番目は青の分布です。
 上の写真は比較的に空が多く写っています。それも雲が多い空です。補正の目安として、雲は重要です。雲を白くすることが補正をする上での一つの方針になるからです。
 もうひとつは、木とか芝生の色です。上の写真の場合は木々の色を緑色にすることが必要です。あとは、ヒトの肌の色でしょう。補正をするためには写真をよく観察し、それらに含まれている要素が本来の色になるようにするということを常に意識しておかねばなりません。
記事へなるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0


写真の色補正(その1)

2010/03/19 23:12
 写真の色補正について少し述べてみます。

 昔の写真は色あせが生じています。それを補正する場合、モノクロ写真なら基本的にコントラストだけですから、それほど難しくないのですが、カラー写真ではそうは行きません。

 カラー写真の補正は、最近はソフトで簡単にできるようになっています(もちろんデジタル化する必要はあります)が、必ずしも上手く補正できるとは限りません。それは、コンピュータは画像を見ていないからです。色の偏りなどを見たり、色の分布を見ているだけです。そして、バランスをよくしたり、暗い色から明るい色まで全域に色を配分するということで、補正を行っているのです。多くの写真は、これらの方法で結構綺麗に補正できます。しかし、どうしても補正できないもの、補正することにより却って悪くなってしまうものなどがあります。一例としてよくあるのは、夕暮れの写真です。これを自動補正すると、夕暮れの赤い色がなくなってしまいます。コンピュータは赤が多いと判断し、赤を少なく補正してしまうからです。

 そこで、マニュアルで補正する、あるいは、コンピュータによる自動補正に加えてマニュアルで補正する方法を知っておくといざという時に困らなくて済みます。

 ここでは私なりのカラー写真の補正のポイントをご説明します。それは、プリント写真の構造から考えることです。この考え方が私には一番しっくりきます。どういうことかと申しますと、カラープリントは3つの層からできているということを念頭におくということです。つまり、シアン、マゼンタ、イエローの3層です。(プリントは、レッド、グリーン、ブルー(RGB)ではありません。)

 ちなみにシアンはこの色()、マゼンタはこの色()、イエローはこの色()です。

 色の劣化を考えたとき、この三つの層が各々独立に薄くなったと考えるのです。シアンとマゼンタが薄くなれば、写真はイエローが目立ちますから、黄色っぽい写真になります。

 いろいろな古い写真を見てきた経験では、ほとんどがこれに当てはまります。大体、この3つの色のどれかが強くなった写真が多く見られます。皆さんも古い写真でなんとなく紫っぽい写真とか、黄ばんだ写真とか、青っぽい写真というのをご覧になったことがあると思いますが、この3色が元になっているからです。

 ここで述べていることは、プリント写真だけではなく、デジカメ写真にも適用できます。デジカメ写真はシアン、マゼンタ、イエロー(CMY)ではなく、RGBでできていますが、両社は相互に変換可能ですので、CMYで考えればよいのです。

 次回、もう少し具体的な方法について触れてみます。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


人物写真 カメラを見てない時がチャンス

2010/02/22 09:37
 写真の多くは記念撮影であることが多い。従って、人物はカメラの方を向いている。しかし、ほとんどの場合、つまらない写真にしかならない。記録としての写真としてはもちろん価値がある。しかし、第三者が見て、面白い写真にはならない。当人にとっても印象的な写真にはならない。

 面白い人物写真を撮ってみたいと思ったら、カメラを見てない写真を撮ることが第一条件になる。顔の表情があってもよいし、なくても構わない。それは、その時に何を表現したいのかで決めればよい。表情がない方が良い場合だってある。
画像


 面白い写真ということではなくても、記念撮影の場合だってカメラを見てない写真の方が印象に残る場合がある。自然な表情、自然な仕草が残っている写真というものは、意外に少ないのだ。私は集合写真を撮る時に皆が集まっている最中の写真をよく撮る。「写しますよー、ハイ・チーズ」という前に撮る。そうすると、「エーッ、もう撮ったのぉ」と不満そうな顔をされるが、その顔も撮る。そういう写真だけ集めて家族の写真集を作ってみてはいかがだろうか。
記事へなるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0


多重露光、バルブ露光

2010/01/27 08:45
 先日、横浜の新聞博物館で開催されている報道写真展に行ってまいりました。6月頃開催される世界報道写真展は、世界の報道写真家の写真が対象ですが、こちらは日本国内が主体です。どれも素晴らしい写真でしたが、ひときわ印象に残ったのは沖縄石垣島でとったホタルの写真でした。連続で一秒間に数コマ以上でシャッターを切って、もちろんストロボは使っていません。かなり感度を上げているようですが、真っ暗やみでホタルが飛ぶ軌跡が点のつながりで表現されていました。おそらく、真っ暗やみではなく、日没直前のような多少光がある状態で撮った写真だと思います。背景の草木の緑がきれいに出ていました。(著作権がありますから、ここではご紹介できなくて申し訳ありません。)

 これから想像するに、連続で一秒間に数コマの撮影を行い。その画像を加算したものと思われます。フィルムかもしれませんがこの場合は多重露光をしたことになります。
 最近のデジカメではコンパクト機で多重露光ができるものがあるようです。デジタル一眼(レフ)の中にも機種によっては可能です。多重露光が使えない場合は、取り込んだ画像をソフトによって多重化することも可能です。但し、私が知っている限り、単純加算できるようなソフトは見当たりませんでした。加算平均をするソフトがほとんどです。しかし、このケースでは平均ではなく、単純に加算だけしてもらいたいのです。もしご存じの方が居られたら、ぜひお教え下さい。

 多重露光ができない場合は、バルブ露光があります。この場合、シャッターが開きっぱなしですから、上の例のホタルの場合、光が線になってしまいますしホタルの光と背景の明るさのバランスを取るのが難しいかもしれません。バルブ露光は、一眼なら必ずできる機能です。
記事へなるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 1 / コメント 0


キャッチライトを使ってみる

2010/01/06 13:11
 目に光が当たっていると、目が生き生きしてきます。これをキャッチライトと言いますが、ポートレートや近くで人物を写す時は、なるべくキャッチライトを入れるべきです。
 目の反射光が入るように写す方向を決めればよいのですが、背景の関係で難しい場合があります。そういうときは、人為的なキャッチライトを導入します。ストロボを使えば簡単にキャッチライトが入れられますが、ランプを点灯したり、反射板をつかうことでも実現できます。カメラの後ろ側を明るくすれば簡単に入れられます。
 キャッチライトを導入すると、目がいきいきしてきます。キャッチライトの有無を下の写真で比べてみてください。まったっく印象がかわるのがおわかりいただけると思います。正に、目のかがやきです。
画像

記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


ちょっとだけ見せる

2009/12/28 15:20
 面白い被写体に出会ったとき、それを正面から全部写してみたくなるのは当たり前です。でも、それでは面白みがなくなってしまいます。そこで、全部を見せずに、一部だけを見せるという方法があります。少しだけ見せることで、見る人はこれは何だろうと思います。つまり、注意をひきつけることができるのです。その為には、ちょっとだけ見せることと、他のものへは注意が向かないようにすることです。注目すべきものはちょっとだけ見せ、他のものは写さないかぼかしてしまう。

画像

 上の例では、注目してほしいのはあくまでもかぼちゃです。中心に入れてしまうと、それは単にかぼちゃを写しただけで終わります。一部、それも一見してなんだかよくわからないものであれば、なんとなく不気味な感じすら出てきます。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


もっと感度を

2009/11/15 11:24
 あまりにも美しい夕焼けでした。昨日のことです。慌てて飛び出して、思いっきりISO感度を上げて撮った写真です。美しい夕焼けは、そう毎日見られるものではありません。そして、夕焼けは、時々刻々と変わってしまいます。シャッターチャンスは多分数分からせいぜい10分程度だったでしょうか。
画像


 三脚を取り出す猶予もないという状況です。こういう時ほど、感度がもう少しあったらと思うことはありません。細かくみるとどうしてもカラーノイズが出てしまうし、この場合は手持ちですから、強引に1/100秒のシャッターになるよう感度を上げているのです。
 最近、感度のかなり高い一眼が発表されました。しかし、プロ用ですから、かなり高価です。でも、そのうち低価格で感度の高いカメラが出てくる可能性が出てきたわけですから、楽しみです。カメラメーカ間で、感度競争をやってくれると良いと思っているのです。

 ついでですが、この構図も額縁構図の一種です。しかも、かなり写真の下側の額縁を多く取っています。敢えて、美しいところを少なくすることで美しさを強調するのです。また、夕焼けの一番美しい部分を3分割の構図配置にもってくるようにもしています。左の木々の枝、右側の電柱、画面に横切る電線、これらは、コントラストを強調する役割を担っています。
記事へなるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0


枠を利用する−その2

2009/10/27 10:31
 下の写真も枠を使った構図です。ターゲットは秋の空ですが、回りの木々を枠のように入れることで空が引き立ちます。
画像


 前回と同じように、額縁構図と言っても、4辺が囲まれている必要はありません。とにかく囲まれているものの向こうに気を引くものがあったら、よい構図が作れる可能性があるということを頭の片隅に入れておくとよいと思います。
記事へなるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0


枠を利用する(額縁構図)−その1

2009/10/26 10:27
 写真を撮る時に、枠の中に被写体を入れて撮るという方法が良く使われます。額縁構図などと呼ばれています。
画像


上の写真も一種の枠を利用した構図です。オープンカフェのようなたたずまいの定食屋です。それをフラットに撮って、店のひさしの部分を額縁に使った構図です。この額縁があるから、店のテーブル、イス、歩道から後ろの風景が生きてくるのです。この場合は、上を額縁でカットすることで、店全体がワイドスクリーンで外の景色を見ているような雰囲気が出せるのです。額縁によって締まるということが考えられます。上のように、視野を制限することで、日常性を排除できる効果もあります。上の写真の場合はそれほどでもないのですが、覗いているという雰囲気が出ることもあります。穴があると覗きたくなるというのは、人間の心理です。穴から覗いているというのは、一種安心できる環境なのかも知れません。

 とにかく、枠になるようなものがあれば、その枠を通して被写体を写すというのは、間違いなく印象に残る写真になります。重要なのは、額縁を正面から撮って四角く切り抜くことです。斜めから撮って遠近感を出すと、中途半端になってしまいます。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


枚数を多く撮るということ

2009/10/24 11:12
 写真というのは、ちょっとした条件でまったく違った写真になってしまいます。絵画は、時間をかけてじっくり完成させるわけですから、自分が気に入るように徐々に完成に導いていくわけです。しかし、写真は一瞬で完成してしまいますし、基本的に修正の余地が少ないものですから、その特性を頭に入れて写真を撮る必要があると思っています。

 どうすればよいかというと、枚数を多く撮ることです。経験を積むということも重要ですが、ひとつの被写体に対し、条件を変えながら多くの枚数を撮るということです。なぜかというと、写真は蓋然性に支配されたものだと思うからです。もちろん、じっと待って、シャッターチャンスが訪れた瞬間をねらってシャターを切るという方法もありますが、それに加えて枚数も必要になると思うのです。そうすことによって、良い写真が撮れる確率を上げるということだと思います。デジカメというのは、そういう意味では非常に便利なものです。

 私がよく経験するのは、写真を撮りに行ってきて、そして家に帰り整理をしているときに、もう少し露出をアンダーにすべきであったとか、もう少し低い位置から狙うべきであった、というようなことを思うことが実に多いのです。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


被写体を見つける

2009/10/19 10:23
 少し前にシャッターチャンスの話をしましたが、下の写真も偶然に撮れた写真です。
画像

 慌てて撮ったので、露出はデタラメでした。このときは撮影モードをオートにもしてなかったのです。しかし、露出がかなりアンダーになったことで、かえって雰囲気のある写真になりました。
 こういう偶然のチャンスはめったに訪れてきません。でも、被写体を探して歩いていると、こういうことが起こるものです。たまには、街の中をカメラを手にしたまま、歩いてみるのも必要だということです。1時間歩けば、必ず一回くらいは良い被写体に巡り合えるものです。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


大きく見せるスケール感の出し方 2

2009/10/18 09:39
 近い被写体と遠い被写体を両方入れてスケール感を出すという方法もあります。下の写真をみてください。
画像


 手前にあるのはハボタンですから、せいぜい20センチ程度の草花です。背景は、桜の木などですから、スケール的には全く比較にならないほど大きな差があります。手前の花をかなり近いところから広角で捉えることで、ハボタンが大きな木のような雰囲気が出ていると思いませんか。大事なのは、前景も後景もピントが合っていることです。後ろがボケテしまっていると、逆に遠近感が出てしまいますので、単に接写しただけとなってしまいます。両方にピントがあうギリギリのところまで寄って後継の樹木とさほど違わない大きさに写してみると、面白い写真になります。ジオラマなどを撮る時も同じ要領です。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


人物を入れてスケール感を出す

2009/10/15 10:20
 人物を入れることで、スケール感を出すという方法があります。あるいは、スケール感を強調する方法としても使えます。
画像

 上の写真もそういう例です。人物を入れることで、木のスケールが強調できます。望遠を使っているということもありますが、とても太い木のように見せてます。カメラの位置と人物の位置と木立の位置関係に注目してみてください。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


雰囲気を出す撮り方

2009/10/13 11:01
 旅行写真であっても、街の写真であっても、その場の雰囲気を出すというのはなかなか難しいものです。そういう時に、意外に効果があるのが、フラットな構図です。フラットというのは、遠近感を無くした撮り方です。通常、建物などを撮る場合、斜めの位置から写すというのが常道です。これは、斜めから写すことにより遠近感が出るからです。しかし、そういう写真に慣れてしまっているため、面白みのない写真になってしまうのです。

 フラットに真正面から撮ってみるというのは、慣れに対する反発のような効果があると思います。
画像


 上の写真は、この小さな電車の駅の雰囲気を出すために、敢えて真正面から撮ったものです。本当は、シャッター時間を長くして、動いている人物を流してしまいたかったのですが、三脚を持っていたなかったので、あきらめました。

 フラットな構図で難しいのは、水平、垂直をしっかり確保し、ゆがみを起こさないようにすることです。あおりを入れるとひずみが出てしまいますので、高さを変えるのは自分の位置を変えて、最適位置を探さねばなりません。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


その場の感情を写し取る

2009/10/12 10:41
 何かを撮るとき、なぜ撮るかということを考えてみるのもよいかもしれません。写したいと思った瞬間に、何かを感じたはずです。単に綺麗であるということもあるかもしれませんが、それだけでは写真にはならないと思います。何らかの感情がそこに存在する、それは、誰もが共有できる感情であるとは限りませんが、少なくとも写そうと思った人が感じた感情があるはずです。
画像


 上の写真、なにか不思議なものを感じました。風車が花壇の中に何本か立ててあったのですが、いろいろな向きを向いて、勝手気ままに回っていました。風車同士が会話をしているような雰囲気です。不思議な空間を感じて、シャッターを切ってみたのです。
 感じたことをどう表現するかというだと思いますが、まず、感じたらそのフィーリングを残して置きたいと思って写してみるとよいかもしれません。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


光を写す

2009/10/09 21:33
 写真というものは、風景や人物を写すもの。当たり前の話です。しかし、ちょっと違った見方をすると、写真は光を写していると考えてもよいのです。多くの場合、太陽から発せられた光が、山や海や花や動物、あるいは人物の表面で反射したり、散乱したりした光をフィルムやセンサーに導いているのです。

 なぜこういう表現をするかというと、光を写すという考えで写真を撮ると、今までと違った見方で写真が撮れるからです。光のあるところを探そうと思って、被写体を探してみるということです。光があるところとないところのコントラストが写し込まれるわけですから、物を写す前に、そこに光があるかどうかを見てみるのです。

 光の存在と、光が無い部分があれば、それは絶好の被写体になるかもしれません。というより、光がなければ良い写真にならないとまで思ってみるのもよいかもしれません。

 光を捉えて、光を写してみませんか?
画像
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


シャターチャンスはめったに来ない

2009/10/08 21:13
 先日、横浜の大岡川のそばを歩いていたとき、橋の上流に突然一人乗りのボート(シングルスカル)が川を下っているのを見かけました。その時は、たまたまカメラをカメラバッグに入れて歩いていたのです。慌てて、カメラバッグからカメラを取り出そうとしたのですが、時すでに遅し。ボートは私の立っていた橋の下に消えてしまいました。

 やはり、カメラはいつも手に持っていないといけないと改めて思った次第です。
 時間をかけてゆっくり写真を写すという時は良いのですが、突然降って湧いてきたようなシャッターチャンスに対応するには、いつでも写真が撮れる態勢で臨むべきでしょう。この為には手軽なコンパクトカメラを使うのもよいでしょう。

 デジタル一眼にしても、こういう時はAUTOモードを活用すべきだと思います。0.5秒遅くなっただけでシャッターチャンスを失ってしまうのであれば、AUTOで構図にのみ集中すべきでしょう。多少の補正は、ソフトを使って行えばよいのです。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


写真撮影における効果の強調

2009/10/07 13:58
 下の2枚の写真を見ていただきたい。
画像

 同じ建物を写した写真であるが、どちらのビルが高く感じるでしょうか。左の方が高いように感じると思います。それは、左の写真はビルの上の方が小さく写っているからです。小さいものは遠くにある。つまりこの場合は高いところにあると思えるのです。

 左の写真は、中央の30階建のビルの中央付近、つまり15階付近にレンズを向けて撮った写真です。右の写真は、あたかも、ビルの一階近辺にレンズを向けて撮り、下半分をカットしたような感じです。実際は、左の写真を変形させただけなのですが、あおり機構のついたレンズで同じようなことができます。
 
人間の目で見ている時も、同じことです。上を仰ぎみれば、ビルの上の方は小さく見えます。水平方向を見たときは、ビルの上の方(視界に入っていることが条件です)は、尻すぼみにはなってないはずです。

 要は、遠近感(パースペクティブ)を発生させることで高さが強調できるということです。人間を写す時も、下から写すと、より大きく見えます。それだけ、偉大に感じることになります。(政治家や社長は、下から撮ることを求めるそうです。)
 強調する方法を頭に入れておくというのは、大切なことだと思います。
記事へナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0


写真の立体感

2009/10/06 11:41
 つまらない写真になる多くの原因は、立体感の不足です。写真はもともと平面ですから、二次元の情報ですが、人間はそれを見て手前にあるもの、奥にあるものを瞬間的に認識します。つまり、頭の中で立体的な画像として捉えているということになります。平面的な写真の場合、その作用が頭のなかで生じないことになります。人間が普段見ている世界は、立体の世界ですから、そこに二次元の世界を見せられると現実感がなくなるのです。
 単なる模様とか、紙の上の文字のようなものは、もともと立体という認識がないので、そういう違和感はないのですが、写真は現実を四角い窓で切り取ったものですから、リアリティを持たせるには立体感が必要になるのです。
 前景と後景、奥ゆきのある導線、あるいはボケの存在、これらが写真の中に一つでも入っているかを確認することです。そして、少し極端な感じで構成すると注意をひきつける効果が出ます。
画像


 上の写真も、ボケを使って遠近感を出しています。(望遠を使った例です)
 特殊な例として、敢えて立体感を排除した写真もありますが、これで人の注意をひきつけるのは難しものです。
記事へなるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 0


写真を撮るときの妥協はやめよう

2009/10/05 08:54
 自分で写真を写す時、どうしても、まあこのアングル、この構図、この露出で良いかなと妥協して撮ってしまいがちです。妥協もへったくれもないような状況でシャッターを切らざるを得ないこともあるとは思いますが、そうでなければ、自分なりにこれがベストだと思う状況を作ることが大切だと思っています。私は、気に入らなかったらシャッタを押さないように心掛けているつもりです。そんなこと気にせずに、どんどんシャッタを切るべきだとおっしゃる方もおられますが、私の流儀は、ベストを見つけるという考えです。もちろん、露出などは、条件を変えて撮ることはあります。但し、記録したい露出の前後で振るだけであって、滅多矢鱈にいろんな露出を試すというわけではありません。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


気に入った写真を撮るためにの練習

2009/10/04 11:43
 よい写真を撮るためには、練習が欠かせない。自分でたくさん写真をとって、良いか悪いかを後でよく確かめる。どこが悪いのかを確認することで、同じ失敗をしないようにする。当たり前のことですが、何をするにしても訓練が必要だと思います。
 でも、もっと良い方法があります。それは、良い写真をたくさん見ることだと思います。我流でたくさん練習して、自分の独特の世界を築くという方法もあると思いますが、特殊なケースと考えてよいでしょう。むしろ、良い写真や絵をたくさん見て、そして、何が良かったのかをよく分析することで自然に力がついてくると思っています。何が良かったのかを見極めることは非常に重要だと思います。良いと思った写真というのは、自分が好きな写真・気に入った写真であったということだと思います。最終的に、自分が撮った写真が好きになり、好きになる確率が高くなればよいのだと思います。つまり、なぜ好きになったのか、なぜ気に入ったのかを自分なりに分析してみるということだと思います。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


3分割法

2009/08/29 11:54
 花でも人物でも、主題が一つのものであれば、その主題を中心に置くというのが基本だと思います。但し、その状況によって、配置を少しずらすことがあります。中心からずらす方法で、よく用いられているのが3分割法という手法です。基本は写したいものを中心にもってくるのですが、3分割法というのは、画面を縦横に三等分してその交点に被写体の中心を持ってくる方法です(縦、横のみの3分割で良い)。それには理由があります。
 被写体というものは、被写体単独で存在できるものと、背景とか周囲の状況と相俟って存在しているものの2種類があります。後者の場合、中心となる被写体を画面を画面の中心に入れるとどうなるでしょう。観る人は、中心の被写体に関心が集中してしまいます。背景とか周囲の方には目が向かなくなるのです。ですから、一見してつまらない写真になってしまうのです。
 下の写真をみてください。海岸で遊んでいる姉弟の写真です。しかしこの写真は、海とか水平線とか砂浜があるから成り立っている写真です。それを2枚目のように被写体を中止にもってくるとどうでしょうか。海の存在はすごく希薄になると思いませんか。
画像

画像

 ちょっとした違いです。なにも芸術的な写真をいつも撮ろうといっているのではないのです。普段のちょっとしたスナップ写真でも、少し工夫すれば、印象的な写真として残せるということが言いたいのです。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


ISO感度を上げて人物写真を撮る

2009/08/12 10:17
 人物写真というと、顔を写すものと思ってしまいますが、必ずしもそうとは限りません。題材はいろんなところにあります。ちょっとした日常的な仕草、手や足の構え、何でも良い。顔よりも表情がある場合があるのです。こういう写真は、室内で急に撮らねばならない場合が多いと思います。ところがストロボを焚いてしまうと、自然な感じが無くなってしまいます。だから、感度を思い切って高く設定しておくのが良いのです。感度を高く設定すると、ノイズが増えてざらざらした感じになりますが、風景などと違って美しく撮るよりも人物やしぐさなどの表情を撮るのが目的ですから、それほど気にする必要はないと思います。むしろ、そのざらざら感が風合いになることもあります。

 室内でストロボを使わずに撮影する際に、室内照明があるときにひとつ注意しておかなければならないことがあります。それはシャッタースピードです。室内照明は多く蛍光灯が使われています。最近は電球型の蛍光灯も増えていますから、外見だけでは判断しにくい場合があります。蛍光灯というのは、実は連続して光っているのではなく、点滅して光っています。つまり、測光したときに適切だと思ってシャッターを切っても、暗くなってしまう場合があるのです。シャッタースピードが速い場合に起こります。なぜかと言いますと、蛍光灯は一般的に関東なら100ヘルツという周波数で光ったり消えたりしているからです(完全には消えません)。ですから、たとえば1000分の一秒などという高速シャッターを切ってしまうと、かなり暗い状態で撮影してしまう可能性があるのです。

 この蛍光灯の点滅の影響をなくすには(軽減するには)、100分の一秒以上のシャッター時間が必要です。誤差をなすくには、100分の一秒、50分の一秒、25分の一秒のなかから選択してください。100分の一秒というのは蛍光灯の点滅サイクルの一周期に相当します。50分の一秒は2周期です。100分の一秒と50分の一秒の間に設定すると、少し誤差が発生してしまいます。関西の場合は、120分の一秒以上ですが、一般的に120分の一秒というシャッター時間設定はありません(125分の一秒となります)ので、60分の一秒、30分の一秒のどちらかになります。

 AUTOで撮影すれば、大丈夫と思われるかもしれませんが、結論から言うと、ダメです。シャッタースピードが速くなってしまいます。自動露出で使えるとすれば、唯一シャッター優先モードです。このモードで、シャッター時間を上記の値に設定してください。

 それから、最近出てきたランプでLED電球(ランプ)というものがありますが、これも家庭用の100Vで使っているものに関しては、点滅しています。蛍光灯よりも程度が激しい感じがします。

 何れにしても、室内で撮影する時は、照明がどうなっているかということを念頭に、カメラのセッティングを行う必要があるということです。そして、ISO感度はなるべく高めに設定しておくということで、自然な人物写真(ペットなども含む)が撮れるようになります。

 デジタルカメラというのは、この感度の設定が臨機応変にでき、しかもISO100程度から高いものでは6400位まで設定が可能になっています。フィルムカメラでは、できないことです。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


続きを見る

トップへ

月別リンク

美大生のための写真講座 by PhotoSepia/BIGLOBEウェブリブログ